法律なんて少ないにこしたことはないんですよ。
法律を全て理解して把握している人なんてどれだけいるのでしょうか。
ドンドン生き辛くなるだけです。
今日取り上げる問題は、男性の育休義務化と、#KuTooです。
まずは育休の話からしていきましょう。
話はまだそれほど出ているわけではなさそうですが‥‥
議員連盟設立ですか。今朝の男性の育休「義務化」を目指す議員連盟設立総会での発言をフローレンスの駒崎氏が取り上げてくださいました。— 杉田 水脈 (@miosugita) 2019年6月5日
育休を取った時に上司に言われた言葉が忘れられません。
「一年間、臨時(派遣)でいけるんやったら、正規職員じゃなくてもいいってならないか?」 https://t.co/g2Aj49jFUF
まだ今すぐって話でもなさそうですが、先に結論を言うと、私は反対です。
確かに子育てを支援する取り組みは重要です。
ですが、他でも色々と対応できるはずです。
これはデメリットが大きすぎます。
中小企業の多くを潰す気かと、給料が上がらない体質の会社を増やす気かと、そんな風に思うわけです。
だいたい最近の風潮のおかしいのは、『労働者側の声ばかり拾って、雇用者側の都合を無視している』と思うのです。
いうほど簡単にできると思うのなら、自分で会社を作ればどうですかと言いたいですね。
仕事の内容を大きく3つに分けてみます。
①誰でもできる簡単な仕事で、たとえば3日の引継ぎでオッケー。
②ある程度経験が必要で、能力によって生産性が変る仕事。
③その人にしかできない仕事。
適当に分けましたが、まあ仕事には色々あるわけです。
で、「育休1年とります」と言って、とれる仕事ってどれほどあるんでしょうね。
①ならまあバイトを雇えば済みますけれど、そんな仕事にわざわざ正社員を使いますか?
仮に正社員を雇うとして、あなたが経営者ならどんな場合ですか?
誰にでもできる仕事とはいえ、辞められたり休まれたりすると困るような場合は正社員を雇うでしょう。
後は時間的都合がつきにくい等もあるし、やる気を持ってやってもらわなければ生産性に影響する場合なんかも考えられます。
バイトはすぐに休んだり辞めたりしますし、決められた時間の融通が利きません。
だから正社員を雇うわけです。
その人が1年育休で休むなら、だったら安い給料でバイト2人雇った方がいいかという事にもなったりしますよね。
まあでも、①の場合なら、育休も可能ではあるでしょう。
では、③はどうでしょうか。
休まれては困ります。
それ自体が会社の存続にかかわるかもしれませんし、売り上げに大きくかかわります。
育休なんてとんでもないですね。
②でも難しいです。
代わりにバイトを雇うわけにもいきませんし、あらかじめ人員に余裕を持たせる必要があります。
それは無駄な経費を使うという事です。
7人で回せる部署があるとしましょう。
普段は風邪などで休んだ場合、他の6人が残業などして仕事を助け合います。
でも1年育休となると、それでは足りませんね。
あらかじめその部署の人数を増やしておく必要があります。
もしかしたら2人同時に育休をとるかもしれませんし、風邪などで休む場合も考えると10人くらい配置しておく必要があります。
普段の仕事は楽になるでしょうが、給料は下がるでしょうし、当然会社としては良い状態ではありませんよね。
育休の努力義務ならまだ分かりますが、完全義務化は止めるべきです。
次に#KuTooについてです。
ある意味、素直な方です。#KuToo の広がりを知らない、ということです。— 蓮舫・立憲民主党(りっけん) (@renho_sha) 2019年6月5日
パンプス「業務で必要」と容認 厚労相発言、波紋呼びそう #SmartNews https://t.co/Q2JjsVbjLm
最初何の事だか分かりませんでした。
調べてみると‥‥
パンプス着用、社会通念で 厚労相、容認とも取れる発言
簡単に言うと、『足を痛めるパンプスを強要する会社をなんとかせぇ!!』って事です。
まあそこだけ聞くと、なるほど、それはちょっと‥‥と思うわけですが、それ『政治家』に言う事でしょうか。
会社が対応するべき所ですし、職種によってはこれも対応しづらい所もあるのではないかと思うわけです。
パンプスがどれほど苦痛で辛いものなのか私は女性ではないので分かりませんが、会社のルールに関して健康的に問題があるものってのは沢山あります。
例えば私の場合は、スーツをちゃんと着ると肩が凝って頭痛が酷くなったりします。
肩こりから起こる病気というのもあるわけですし、これは健康に大きな問題ですね。
では、スーツは着なくてもいいのでしょうか。
私のような事情があれば、もしかしたら許してくれる会社もあるでしょう。
事務などの仕事で、特に服装が問われないものは許してくれるかもしれません。
でも、職種によってはまずスーツが必須の場合もあるのです。
それを会社に文句を言っても、その職を選んだのは自分なわけで、無理なら辞めろで終わりです。
私は早起きすると一日夢の中で生きているような感じになりますし、続けると体調が悪くなります。
だから会社に『出勤は12時にしてください』と言えばそうしてくれるのでしょうか。
できる会社もあるかもしれませんが、普通私のような人は朝の早い会社は選びません。
女性のパンプスに関してハッキリとは言えませんが、制服のある会社だとそろえる意味が有ったりもしますし、女優なんかも衣装に文句は言えません。
もちろん拒否してその役をやらないという選択肢はあります。
でも、役柄を崩してしまう場合は、普通仕事をしっかりやろうと思えば、足を痛めるとか苦痛があったとしてもやるしかないわけです。
その人にあった仕事を選ぶ権利は、労働者側にあるのですから。
ここまで、簡単に『嫌なら辞めろ。やりたくなければ別の仕事を選べばいい。自分で会社を作れ!』などと簡単に言ってきましたが、これ、デフレ時代だと難しいものでした。
仕事の選択肢はほとんど無く、与えられた仕事をやるしかなかった時代なら、社会全体でなんとかする必要があったわけで、政治に対応を求めるのも間違いではありません。
ただ、今は違うし、おそらくこれからは、政治家や官僚が馬鹿でない限りは大丈夫でしょう。
マイルドインフレ政策により、しっかりと金融緩和を行い、好景気を維持していれば、労働者は売り手市場の中でしっかりと仕事を選べるようになります。
いやなら転職も可能ですし、自分で仕事をするチャレンジもやりやすいわけです。
つまりですね、育休の義務化とか、#KuTooなんて言う必要はなく、ただ政府には『マイルドインフレ政策をしっかりしろ!』だけで済むのです。
会社も人材確保の為に、できる事はするようになるでしょう。
育休のある会社を選ぶ男性が増えれば、それをアピールして人材確保に努めるわけです。
優秀な女性が欲しいなら、服装や靴なんかなんでもいいからという会社も出てくるかもしれません。
既に今は売り手市場ですし、もう選べるんですよ。
とりあえず今の会社で頑張りたいなら、パンプスが嫌な人は、たとえば仕事が営業だとしたら、『着物で営業なんてどうでしょうか?』と提案してみてはどうでしょうか。
インパクトありますし、決して相手に失礼な恰好ではないでしょう。
足に優しい草履をはいて行けますよ。
まあ草履が痛いって話もありますけれどね。
パンプスとは違うでしょうし、パンプスは駄目でも草履ならって人ならできるかもしれません。
まあなんにしても、最近はどうも全て労働者側目線で文句を言ったりしているようで、これだと日本の企業の競争力が落ちるのも仕方がないと思うのですよ。
それで色々取り決めても、どちらかを優遇すればどちらかが辛い思いをするわけで、なるべく法律なんて作らない方がいいのです。
だからこれらの問題を解決するのは、景気良くして売り手市場を維持する事だと私は考えます。