フランスの大統領選挙は、マクロン氏が勝利したようです。
某ニュースサイトの記事を読めば、『これで世界の自国優先への流れが止まるのか?』みたいな事が書かれていました。
確かにアメリカのトランプ氏はアメリカファーストと言っているし、イギリスのEU脱退からグローバル化の流れが見直されてはいます。
ただ、『自国優先の流れ』とか一概にそういう表現では言い表せないとは思いますけれどね。
そもそも国とは自国民の幸せを考え、世界との協調が必要ならそうするだろうし、独自でやった方がいいのならやはりそうするのです。
移民を受け入れないと批判され、最終的に自国民の利益にならないから受け入れるのです。
経済が活性化すると思うからやろうとしている国もあるのです。
例えば軍事費を削り社会福祉に回すとしたら、それはどうなんでしょうか。
世界の治安維持活動には手を貸さず、自国民の生活を優先している事になりはしないでしょうか。
逆に自国の防衛を軽視するのは、国民の安全を考えていないという見方もできるわけで、やはり一概には言えないのです。
さてフランス大統領選挙の場合、ポイントはやはりEUを離脱するのかどうかという部分でした。
国民はそれに対してはノーと言ったわけです。
とは言え報道で極右と言われるルペン氏も、実は大統領になったら必ずEUを離脱するなんて言っていません。
そうしたいとは言っていたかもしれませんが、国民投票をすると言っていただけです。
まあ国民の声を聞くまでもなく、大統領選挙の結果からはEUに残った方が良いとフランス国民は判断した事になりますけれどね。
イギリスと違って、フランスはEU各国と地続きですし、比較的他の国と一緒にやりやすい部分があります。
そもそもヨーロッパはかなり広い範囲一つだった事もあり、日本や中国と違って文化的な壁も少ないでしょう。
だからEUに残るという判断は十分選択肢になり得るものですから、この結果はアリだと思います。
それに女性のルペン氏も怖いですよね。
最近女性が目立つ世界ですが、主に国や世界をかき乱す結果になっています。
日本を見れば、蓮舫、福島、山尾、辻元、小池ともうお腹いっぱいです。{笑}
ここは一旦冷静になるのも必要だったのかと、結果を見て思います。
ただし、だからと言ってマクロン氏が良いのかと言えば違います。
どちらも選びたくないという人が多かったらしいじゃないですか。
白票などが11%と過去最高に多かったようです。
ルペン氏の言っている事は結構まともでしたが、女性の怖さ、そして報道では極右とされていましたから投票しづらいです。
実際私がフランス人だったとしたら、どちらにも入れたくなかったでしょうね。
どちらがマシかと言えば当然マクロン氏だったでしょう。
政策はかなり危ういですけれどね。
右左の表現はもうなかなか当てはまらないと思いますが、戦後の流れが左向きだとしたら、マクロン氏は左側の人です。
中道と言われているのは、今の流れそのままという意味ですね。
決して思想的に中道というわけではありません。
中道というのは、右側的な考えも半分考慮できてこそです。
福祉などを充実させ、公務員削減とか言っている時点で、経済的に悪くなるのは見えています。
移民を入れれば賃金も上がりませんし、どうやって経済を支えるのでしょうか。
本気でやったら、『フランスは終わったな』って感じがします。
一つ上手くやれる可能性としては、EUを維持し、イニシアチブを握れるかどうかですね。
例えば日本では、都道府県でなんとかやれているのは東京だけです。
それでも日本では補助金を配分して上手くやれていますが、EUではまだ別の国ですから無理です。
だったらどうすればいいのか。
トップに立つしかないのです。
少なくとも主導権を握れなければ、フランスはいずれドイツに飲み込まれるのでしょうね。
その前に革命でもするんですかね。{笑}
EUに残るのは良いと思います。
ただし、もっとドイツのやりたい放題を止める為に何かができる人が望ましかったですね。
マクロン氏にそれをする事ができのでしょうか。
私には今までの世界の流れ通りの思想の人にしか見えないので、 大きく動かないけれど徐々にフランスを駄目にしていく気がします。
まあ左寄りの考えの人は、自国で有っても国の枠組みを無くしたい、そして自分達のアイデンティティなんてどうでもいいわけですから、相手がドイツならそれもいいのかもしれません。
アメリカのトランプ氏は思ったほど悪くはないって感じですから、マクロン氏だってそうなる可能性もありますのでどうなるかはわかりません。
それにフランスは周りに脅威となる国をつくらない方が得策ですから、EUに残るのは良いと思います。
マクロン氏が良かったとは思えませんけれどね。
結局何が言いたいのかよく分からないゴチャゴチャした記事になってしまいました。
とにかく、波風は一旦弱まったと言った感じで、大きな変化を望んでいた人にとっては残念な結果だったかもですね。