私は以前から度々民主主義の欠点についてお話してきています。
しかしこれは、民主主義が駄目だと言っているわけではありません。
民主主義にも欠点があるので、それを知っておかなければ駄目だと言っているだけです。
知っておかなければ、いくら民主主義でも国体が壊れるような間違いを犯す危険性があるのです。
以前から言っているのが『国民が馬鹿だと国が亡ぶ』です。
国民全員で考えて支えていくのが民主主義の形ですから、国民の多くが政治の勉強を放棄したり、選挙で投票しなかったり、間違った人に投票する事で国はドンドン崩れてゆきます。
それは当然として、それでもそう簡単に国が完全に駄目になる事はありません。
特に日本は天皇陛下がおられるので、国体から崩れる時はよっぽどの時でしょう。
でも注意するにこした事はありません。
民主主義国家でも、過去に駄目になった国は沢山あるのですから。
日本だってあの戦争の時はそうだったと言えるでしょう。
今日は特に注意するポイント、タイミングについてのお話です。
民主主義で国家が駄目になるタイミングは、私は二つあると思っています。
戦争とか大災害とかそういうのは除いて、政治システム上の欠点という意味でです。
一つは、国が政治家の資質に関係なく悪い状況になった時です。
与党が一番マシなのにも関わらず、国策を誤って駄目になる事もあるのです。
例えば最近の韓国なんかがそうではないでしょうか。
一番まともな朴槿恵が失敗して大統領を辞めさせられ、文在寅が大統領となりました。
一番マシな人が大統領だったのに、その人が駄目だったから一番最悪の人を選んでしまうという失敗です。
かつて日本では民主党政権が誕生した時がそうだったと言えるでしょう。
ナチスのヒトラーが誕生したのも、前の政権が世界恐慌の中駄目だったからではないでしょうか。
もう一つが逆に、国が最高に良い状態になっている時が怖いです。
もしも国が凄く良い状態で、政治家に任せておけば我々の生活は大丈夫となれば、さて我々は政治に対してどう接するでしょうか。
まず国が良い感じなので、仕事もプライベートも充実している事でしょう。
政治は政治家に任せておけば安心ですし、心置きなく働いて遊ぶ事になります。
すると政治への関心は薄れ、勉強もしなくなるのではないでしょうか。
すると投票にも行かなくなり、或いは誰に入れても同じだと適当に投票する事になるのでしょう。
そこで日本を駄目にしたい人が積極的に活動して、悪い政治家ばかり当選させようしたらどうなるでしょうか。
たちまち国を動かす政治家を悪い奴らに独占されて、一気の転落もあり得るのです。
国民の不満がたまっている時、或いは逆に国民に不満が無く充実している時は、政治をしっかり勉強しなければなりません。
それを国民が怠るようなら、民主主義はまともに機能しないのです。
最悪だと思った時は、実は可能性の中では最悪ではないのではないかと考えます。
最高だと思った時こそ振り返り、政治を改めて注目するのです。
まあ私がこんな事を言うまでもなく、今の日本人はかなりそれに気が付いていますけれどね。
そんなわけで今回は、民主主義が上手く機能しなくなる二つのポイントの話でした。