花見シーズンが始まった頃、私は大阪城に行きました。
その途中見つけたのがこの花でした。
ポピーの一種で、ナガミヒナゲシというそうです。
この花を見つけた場所がやたらと臭かったので、私の中ではクサイハナというイメージです。{笑}
それはちょっとこの花に対して可哀想だなとその時は思っていたのですが、先日この花の事を調べて、それで良かったんだと確信しました。
ナガミヒナゲシは危険な花。
インターネットで調べる限り、どうやらこの花はかなり危険な花のようです。
ケシ目ケシ科ケシ属の一年草という事ですから、まず思い浮かべるのが麻薬ですね。
アヘンはケシの実から採取されるものです。
でもそんな危険はありません。
ナガミヒナゲシからは当然アヘンは採取できませんから。
では何が危険なのでしょうか。
犬や鳥が食べると死ぬのでしょうか。
今では全国どこにでも咲いている雑草となっているナガミヒナゲシですが、そんな話は聞きませんよね。
ケシの実は食用にも使われており、食べられないわけではありませんから問題ありません。
このナガミヒナゲシが困ったチャンなのは、他の草木を駆逐してしまう所なのだそうです。
根と葉から周辺の植物の生育を阻害する成分『アレロパシー』を含むものが生成されるとか。
つまりこの花が咲いている辺りの草木はドンドン弱っていく可能性があるわけですね。
ナガミヒナゲシは生態系を破壊する危険外来植物だったのです。
日本の動植物って、何故か常に外来動植物に駆逐されてしまいますね。{汗}
前々から言っているのですが、動植物ってそこに住む人々の性格や文化に合わせて進化しているんじゃないでしょうか。
日本のものってどれも小さかったり弱かったりしますよね。
人間が優しくてむやみに自然を破壊してこなかったからそうなったような気がします。
とにかくこのナガミヒナゲシは、一部都道府県では積極的に駆除作業も行われているようで、見つけたら根から引っこ抜くか花をむしり取るくらいした方が良さそうです。
ただ、傍から見ると花や自然を破壊する悪い人に見えそうです。
雑草駆除作業中と書かれた何かを持ってやりたい所ですね。