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2020年1月6日月曜日

金融政策と財政政策で駄目なら、規制緩和と減税が必要?もう一度それぞれの意味を説明して必要性をお伝えします!

前回前々回とまあ現在に必要な事を伝える為に、この辺りの事を少し説明してきたのですが、ちょっと理屈の先で話をしていたのを反省し、基本から説明しておこうと思った次第であります。

アベノミクスの3本の矢は、金融緩和、財政出動、規制緩和であります。
それぞれの事をちゃんと説明して、必要性を考えようと思います。

金融緩和というのは、金融政策の一つで、金融政策というのは『日銀の政策』の事です。
日銀がどうするのかって事ですね。
主にやる事は、『日銀の金利を上げるか下げるか』って事です。
金融緩和というのは、日銀の金利を下げる事です。
どうしてそれが必要かと言うと、目的は市場に出回るお金の量を増やす為です。
ではどうしてお金を増やす必要があるかというと、お金も含め、物の価値というのは流通量で決まるからです。
例えば今年のレタスの収穫が多ければ、レタス価格は下がりますね。
逆に少なければ価格は上がります。
これは流通量によって価値が上下しているという事です。
基本的に欲しい人、欲しい量というのが変らない場合は完全に比例しますが、まあそこは少し変わってきますので完全に比例するわけではありませんが、でも大金を手に入れたらもう働かなくていいと考える人はでてきますし、金持ちになれば金銭への欲求も減っていきます。
だからだいたい比例すると考えて良いかと思います。
では何故金利の上げ下げで流通量が変るのかと言えば、お金は借金の裏返しだからです。
誰かのお金は誰かの借金でできています。
金利が下がればお金を借りる人が増え、お金の量が増えるというわけです。
逆に金利が上がれば借りる人は減り、お金の量は減って行きます。
金融政策の目的は、お金の流通量を調整する事です。

次に財政政策です。
財政政策とは政府の使うお金をどうするのかって判断です。
どうやってお金を集めて何に使うのかを決める事です。
財政出動というのは、『使われる予定で無かったお金を捻出し、何かに使う予算に充てて使う事』です。
主に国債を発行して予算を確保し、お金を使う事ですね。
国債発行というのは国が借金する事ですから、流通するお金の量も増えます。
これは金融緩和と同じ効果、或いはそれ以上の効果があると言えます。
何故なら、金融を緩和しても借金をする人がいなければ効果は望めませんが、国家自らが借金するわけで、効果が確実なのです。
問題は、国家の使い道がワンパターン化しており、その金の流れが決まってしまっている事です。
例えば公共事業がそれにあたりますから考えてみますね。
国から仕事を貰える事があたり前になっている建築業者は、だんだん自分で仕事を探す事が下手になっていきます。
待っていたら国が仕事をくれるわけですから、それさえしていればいいわけです。
でもそうすると、いざ国から仕事が貰えなくなると、潰れるしかありません。
自分で仕事を手に入れる力が失われていますからね。
それは企業の競争力が低下しているという事です。
でも本来は、それこそが経済を活性化させる為に必要な事ですから、これは本来の目的であるデフレ脱却や経済成長にはマイナスになるのです。
だからあまりやって良いモノではないと考えて欲しいのです。
では何故それをするのでしょうか。
それは本来財政政策財政出動の目的は『金の流れを無理やり良くする為』に行われるものだからです。
金融緩和をしても、人々の購買意欲につながらなければ意味がありません。
借金をしてもちゃんと使ってくれなければお金は流通しないのです。
金融緩和では、借金する人は増えても、お金が流れている実感は感じにくいわけです。
それをちゃんと目に見える形で政府が行う事で、お金がふえて景気が良くなる印象を国民に与える為に行うのです。

さてこの2つの政策はまあそれなりにアベノミクスでやってきました。
しかしなかなかデフレを脱却して景気が良く成りませんね。
まあ方向としてはそちらに向かってはいますが、『やってはいけない増税』をしたのでおかしな事になってきています。
金融緩和が行き過ぎて、現在マイナス金利にまでなっている事です。
マイナス金利って、異常な状態なんですよ。
そもそも金を貸すのに、利子として金を貰ってくれという人はいません。
何故なら、そうなるなら貸しませんから。
だから日銀がマイナス金利にした所で、国民が借りる意欲というのは増えないわけです。
銀行はマイナス金利では貸しませんから。
では何故マイナスにしているのかと言えば、銀行が国債で儲けられなくなったので、ちゃんと仕事をして他に投資しなければならなくなるからです。
要は銀行に、金を貸す仕事をもっとしっかりやれと圧力をかけているわけです。
しかしだからと言って金を借りたい人が増えるわけではありません。
銀行のセールス能力が高ければ効果はあるでしょうが、ずっとぬるま湯につかっていた今の銀行には、その力はあまり無いように見えます。
そんなわけで、マイナス金利効果は現在ほとんど無いのです。
このマイナス金利の効果を得る為に必要なのは、マイナス金利で得をする人がそれを使う必要があるわけです。
それは国です。
国は借金をすればお金が増えるわけですから、国が国債をドンドン発行してお金を使わないと、本当の効果が得られないという事です。
そうは言っても国は今までにも多くの国債を発行してきており、流石にむやみに国債を発行するのもデメリットが無いとは言えません。
本当は無利子の永久国債なんかが発行できるのならそうするべきなのですが、日本円の信用力破壊につながる可能性を懸念するあまり、それはできなさそうです。

これが現在の状況ですね。

ここまでを軽くまとめると、アベノミクスの第一の矢、金融政策による金融緩和で金の量を増やすのは限界に来ています。
第二の矢、財政政策による財政出動によって、これまた金の量を増やす事はデメリットも多く、金の流れを良くするのも今の政府では効果があまり期待できません。

ではどうすればいいのか、というのをこれから説明します。

これで駄目な場合やる事はまだあります。
それはアベノミクスの第三の矢、規制改革です。
規制改革を行い、規制緩和、或いは規制撤廃を行う事です。
やるのは法規制の変更、或いは廃止ですね。
その目的は、経済活動そのものを活性化させ、金の流れを良くする事です。
法律がややこしくて好きに経済活動ができない国民が、経済活動しやすくなれば積極的に仕事をして金の流れが良くなりますね。
国家が金を流せないなら、国民の手で金の流れを良くしてもらおうというわけです。
規制が無くなれば、今までできなかった事ができるようになるわけで、もっと新しい事も生まれてくるでしょう。
金の流れが良くなるというのはオマケであり、本来の目的は日本の経済そのものを強くする為の政策です。
政策というか、利権を壊すって事なんですけれどね。
今までは、楽をして金を手に入れたい人が大勢いたわけです。
その方法として規制を作り、そこで金を儲けていた人がいるわけですね。
商売をすれば分かりますが、そんなの必要ないだろうってものにも許可が必要だったりするわけです。
その許可を得る為に金がかかったりします。
何故そんな事に金を取られるのでしょうか。
許可を出すだけで簡単に金儲けしようとする悪い奴がいるからです。
こういうのを無くして行けば、『許可を取るのが面倒から仕事するの止めよう』という人が、積極的に新しい仕事をするようになるわけです。
イノベーションが生まれやすくなるのです。
それは日本の経済が強くなるという事です。

でも現状、異常なマイナス金利にまで突入し、金の流通量は限界にまで来ています。
財政出動したいけれど、デメリットもあるし効果もあまり期待できません。
規制緩和をすればその効果は望めますが、動かなくなったお金を動かすのは難しいです。
本当はマイナス金利になる前に第三の矢もしっかり機能していたら、上手く相乗効果でデフレ脱却できていたかもしれません。
しかし今からでは遅いかもしれないのです。

そこで今必要なのが『減税』です。

税金というのは、市場に流通しているお金を国民から取り上げる行為です。
これは、金融政策金融緩和の目的である金の流通量を増やすという行為の逆であり、更に財政政策財政出動の目的である金の流れを良くするという事に対しても逆の行為なのです。
流れている金を取り上げるわけですからね。
つまり、アベノミクスがここまで思ったほど上手く行かなかった原因は、ハッキリ言って『増税』が悪いのです。
そしてマイナス金利になってもデフレ脱却ができていないのは異常であり、おそらくこれは税のバランスがおかしいという事だと私は考えます。
ハッキリ言えば、『税金が高すぎる』という事です。
税のバランスを決めるポイントというのは色々あると思いますよ。
規制の量が増えれば税は下げる必要がありますし、規制が全部無くなれば今くらいの税金でも問題ないでしょう。
日銀の金利も税のバランスに当然影響します。
金利が高ければ税は安くする必要がありますし、低ければ税は高くても大丈夫です。
しかし今マイナス金利という事は、現在の環境では『税が高すぎる』と言えるわけです。

もうすでに話している通り、『減税』には市場に流通するお金の量を増やす効果と、金の流れを良くする効果があります。
止まっているものを動かすにはまあそれなりに力が必要ですから、どちらかというと『市場の通貨を増やす効果』の方が強いですが、金がまんべんなく全ての人に行きわたる事から、財政出動よりも金の流れを良くする効果が高いでしょう。
前回だか前々回の記事に、『減税はその財源を必要とする事から財政政策ではあるけれど、金融政策に近い』と言ったのはその為です。
でも減税には財源が必要な事から、政策としては財政政策の一つであり、財政出動をする方法として最も効果的なのです。
結果や目的からみれば金融政策の色が強いですが、やる事は財政政策というと分かりやすいですかね。
財政政策の財政出動によって金融政策の金融緩和と同じ効果を得ると言った所でしょうか。

これで言える事は、『増税や減税が景気や経済コントロールに最も効果のある方法』というわけですよ。

長いと読まれない可能性があるので、長い記事はなるべく避けていました。
だから今まで色々と端折って書いてきましたが、たまにはちゃんと書かないとと思い、今日は少し詳しく書いてみました。
読んでくださった方々、ありがとうございました。
これで、今『規制緩和』と『減税』が大切な理由が分かって頂けたなら嬉しいです。

ちなみに今回、前回前々回に書いたけれど、ここでは書いていない事もありますので、合わせてお読みいただけると嬉しいです。

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