そこで今日は、誰にでも分かるように、走る自動車に例えてみたいと思います。
ある特定のコースを、速く走れたら好景気、遅ければ不景気という事です。
ちなみにコースや自動車は、アクセルベタ踏みでも運転が可能なものとします。
自動車は、国民が毎日メンテナンスをしたり、チューニングしたり、時に高性能なものに買い替えたりします。
ただし、不景気になれば買い替えやチューニングはしませんし、メンテナンスもさぼりがちになり、自動車の性能は悪化していきます。
だから、少し景気が良い状態を維持する事が望ましいという事です。
毎回少し速いくらいのタイムが出せればいいので、それを調整するのが経済政策となります。
経済政策の内容は過去の記事を読んでください。
今回はとにかく簡単に説明します。
経済政策には4つの方法があります。
①金融政策
主に自動車を運転する事で、中心はアクセルとブレーキです。
②財政出動
簡易メンテナンスと、ゲームなどでよくあるターボニトロです。
③規制緩和
主に道路にある障害物に対応する事です。(廃止や整理や整備)
④税金増減
自動車の積み荷を調整します。
順番に説明していきます。
【1】金融政策
金融政策はアクセルとブレーキが主で、他にもハンドル操作などあります。景気が悪ければアクセルを踏み込んでゆき、景気が過熱すればブレーキを踏みます。
現在の日本はマイナス金利という事で、アクセルはベタ踏み状態です。
それだけでは速く走れないので、運転手を鞭で叩いてロス無く走るように促しています。
ドリフトや高等テクニックも要求している状態です。
【2】財政出動
財政出動は、簡易メンテナンスをしてターボニトロで一時的にブーストする事です。簡易メンテナンスなので、細かな悪い所までは手が届きません。
同じ個所をメンテナンスする事にもなるので、回数を重ねても意味が薄れます。
ターボニトロはやり過ぎると自動車を痛めますし、通常も多用できるものではありません。
なるべくアクセルを踏んでいる時に、偶にやるのが効果的です。
【3】規制緩和
規制は道路の傷みやカーブ、工事中の規制や砂利道などになります。例えばカーブに傾斜をつけて曲がりやすくしたり、工事を終わらせて規制を無くしたり、砂利道や傷みをアスファルトで舗装したりします。
現在はかなりゴミなども落ちており、早急に掃除する事が求められています。
【4】税金増減
税金は自動車の積み荷です。重いと自動車の速度はドンドン落ちてきてしまいます。
現在アクセルベタ踏みでも予定通り自動車を走らせる事ができない状態ですから、この荷物が多すぎるか、或いは道路の状態が悪いか、或いはその両方と言えるでしょう。
さて、これを見れば今やるべき事が分かりますね。
金融緩和はもう限界ですし、財政出動はデメリットもあるのでオススメはできません。
規制の緩和や廃止は早急にやるべきですし、減税も当然やるべき事となるでしょう。
本来経済政策は、①の金融政策だけでコントロールできればそれに越したことはありません。
しかし道路の状態が悪く、積み荷も積載量をオーバーしているとなれば、それは話が違います。
道路の酷い傷みは補修が必要ですし、積載量も自動車に合ったものにしなければなりません。
この異常な状態を早急に改善する事が必要ですね。