私は、下ネタが嫌いです。
と言っても流石に今の年にもなればさほど抵抗はありませんが、まあ今まで嫌ってきたから特に好き好んで話すものではありません。
先日中学生の頃の友達と飲んだのですが、その時に友達が言いました。
私の前でこういう話はしてはいけなかった、ごめんごめんと。
それを聞いて、私は少なくとも中学生の頃から『下ネタが嫌い』という事でみんなに認識されていたのだと知らされました。
まあそんな私の話はどうでもいいのですが、それほどまでに下ネタを嫌っていた私なのですが、セクハラが騒がれる昨今、どうも騒ぎ過ぎなのではないかと思ったので少し書きたいと思います。
セクハラは凄く悪い事のように言われています。
確かに相手を不快にさせたり傷つける言葉は良くありません。
しかし、ちょっとしたエロトーク、下ネタまでセクハラだと言って叩くのは、どうも違うような気がするのです。
私も下ネタに常に不快な気持ちになってきた側ですよ。
本当にマジでそんな話は止めて欲しいと思っていました。
でもですね、世間を見れば、男性に限らず女性も含めて、私の感覚は少数派な事に気が付いたのです。
しかもですね、よくよく見ていくと、下ネタって悪い所だけじゃないんですよね。
例えば20人の男女が集まって楽しく話をします。
すると必ずどこかで、下ネタグループってのができていて、だいたいそこのグループが一番盛り上がるんですよね。
初対面や付き合いが浅いと、共通する話題ってないじゃないですか。
そこで万人共通でできる話ってのが下ネタだったりするわけです。
男性の場合は9割が好むし、女性でも半数は否定しません。
確かに嫌がる人がいるというデメリットもありますが、メリットも大きいのです。
原発が問題になった時、こんな例えがありました。
自動車事故で人が亡くなる可能性の方が原発で亡くなるよりも大きいのに、何故自動車は廃止しろと言われないのかって話です。
確かに言われてみれば、自動車ってリスクが大きいですよね。
でも乗られるのは、メリットが大きいからです。
では下ネタはどうでしょうか。
セクハラになり得るデメリットはあるものの、多数の人との人間関係構築に役立つ話なわけです。
嫌われるデメリット以上に、良い人間関係を作れるメリットが上なら、人はどうしても話したくなるのではないでしょうか。
ある人は言います。
別に他にも話はできるし、そんな話をしないと人間関係上手くやれない人は社会人として失格だと。
それはそれで言い分は分かります。
でも、それしか人間関係上手くやって行ける為の話題を持っていない人もいるのです。
一昔前まで、社会に出て働くのは男性が中心でした。
職場も男性が中心だったわで、意外と下ネタだけで会社の人間関係構築が上手くいっていた可能性があります。
しかしそこに女性が入ってきて、そうもいかなくなりました。
嫌だという人が増え、人間関係構築が難しくなったのです。
だから最近の若者は、上司と上手くいかずに『仕事が面白くない』とか言っている可能性はないでしょうか。
もしも上司と下ネタトークで打ち解けていたら、或いは仕事も楽しくなっていたかもしれません。
私は下ネタトークとか下品な話は別に今も好きなわけではないですよ。
でもですね、そういう話が好きな人が自分の周りには男女問わず大勢いて、そういう人たちが結構上手くやっているのをみるとですね、 否定ばかりはしていられないと思うわけです。
デメリットもありますが、万人共通で話せる話題でもある下ネタ。
自分だけが嫌いだと言っていた時の疎外感は確かに嫌ではありました。
でもこれほどみんなが楽しめる話題を、仕事中だからという理由で取り上げてしまうのも、なんだかもったいない気がするんですよね。
仕事中にって思うかもしれませんが、別に客商売でもなければ、リラックスして良い人間関係の中で仕事をした方が効率もいいと思うんですよ。
まあ私は別に下ネタを話すつもりは全くないので、仕事中の下ネタ発言は死刑にしてもなんでもいいですよ。
昔の私の感情的にはね。
でも、よくよく考えてみると、セクハラって言葉で縛ってしまうよりは、有効活用した方が社会の為になるのではないかと、なんとなくそんな事を思いました。
相手が明らかに嫌がっているのに、話せと言っているわけではないですよ。
あくまで、何でもセクハラだと言って否定するのも違うのかなって感じです。