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2018年6月24日日曜日

日本人の名前って昔はどうだったの?女性の苗字ってどうだったの?伝統なの?そうでないの?

先日、私がしたツイートが大きな反響を呼びました。

夫婦別姓に反対する理由、というわけでもないですが‥‥
まあ苗字は男系の継承、或いは家の継承であるから、伝統文化と言ったわけですが、それに沢山の反論が寄せられました。

『別に伝統でも文化でもなんでもない』 と。

そうですね、今で言う苗字自体は伝統文化ではないという意見も分かりますが、こういったシステム自体は、私は今でも伝統文化であると思っています。
そこで今日は、苗字について勉強してみようと思います。
今から勉強しますので、書き終わる頃には意見が180度変わっている可能性もありますが、はたしてどうなるでしょうか。{笑}

その前に一応言っておきますが、夫婦別姓に反対する意見として、根本的な事を一つ言っておきます。
日本において苗字とは『家の名前』であり、そもそも別姓という考え自体がおかしなものです。
もしも意見下さった人の言っている事が正しく、『海外は選択的夫婦別姓が認められている』とするならば、根本的に苗字に対する認識が違うのでしょう。
海外では『受け継がれる名前』程度の意味しかなかったのではないでしょうか。
日本ではそうではなく、『受け継がれる家の名前』なんです。
そういう意味で今の日本の苗字は伝統文化と言えるはずなんですが、まあそうではないと言う意見が多数あったので、色々な視点から考えたいと思います。

まず、そもそも伝統文化とはなんでしょうか。
今調べておりますよ。{笑}
私の意見は後で書くとして、調べた内容は‥‥
『世代を超えて受け継がれた精神性』
『人間の行動様式や思考、慣習などの歴史的存在意義』
『信仰、風習、制度、思想、学問、芸術などの様々な分野において、古くからのしきたり・様式・傾向、血筋、などの有形無形の系統を受け伝えることをいう。』

参考
http://www.jtco.or.jp/tradition_culture/?id=5
https://www.weblio.jp/content/%E4%BC%9D%E7%B5%B1%E6%96%87%E5%8C%96

こんな意味だそうです。
これだけなら益々私の言ってる事は間違いなさそうですが、おそらくポイントはこの辺りなのではないでしょうか。

①長く続いている事。
明治にできた法律という事で短いという意見が多々ありました。
でも、明治からの伝統を受け継ぐ味、とか、アレって伝統じゃないんですかね。
宝塚が女性だけなのは伝統ではないのでしょうか。
まあ長さだけで伝統を否定する事はできないでしょう。

②あたり前の事。
夫婦別姓の例を挙げてくださる人もいましたが、あたり前の事でも例外はあります。
普通に考えてそれが普通だと思うのが伝統文化だと私は思いますね。
その頃の人がそれをあたり前に思っていたかどうかなんて想像でしか言えませんが、私はあたり前に男系が家(苗字、或いは苗字のようなもの)を継承するという文化はあったように思います。

③日本が発祥である事。
この辺り重要視されているように思います。
でもこれも、伝統を否定するものになり得るでしょうか。
稲作は日本の伝統とは言わないんですかね。
仏教はどうでしょうか。
神道は日本生まれですが、おそらく海外の何かを参考にしている可能性があります。
参考程度ならいいのでしょうか。
独自進化を遂げていたらいいのでしょうか。
私の感覚では、『長く続くあたり前の事』なんだと思うんですが、どうでしょう。
その辺りの認識が違えば、それは意見も違ってくるでしょうね。
だからこれをもって否定するのは難しいかと思います。

それではいよいよ本題の苗字です。
私の記憶から先に言っておきます。

まず、明治に日本国民全てに苗字が定められたのは知っています。
しかしその前から、苗字らしきものがあったのは言うまでもないでしょう。
全ての人が持っていたわけではないですが、『家の名前』は有ったはずです。
それを苗字と定めたのが明治だったという認識です。
それで名前ですが、その前は苗字と名前という単純なものではなかったですよね。
確か‥‥
ハッキリとはしりません。{苦笑}
源氏と平家を表すものとか、名前、呼び名、家名(今で言う苗字)、色々あったかと思います。
その中で、家名と名前だけにしようと決めたのが明治ですよね。
まあ話によるとドイツの法律を真似たとか聞きましたが、もしも今ドイツが男女別姓を許しているとしたら、苗字は家名でなく受け継ぐ人の名前であり、日本とは意味がまるで違います。
同じルールでも中身は違うって事ですよね。
あくまでそのまま使えるから使ったってだけでしょう。
それにドイツって、氏名の間に何かが入ったりとかしませんでしたっけ?
よく知らないので、知ったかは止めておきます。

それで女性の名前ですが、昔はどういう感じが基本だったのでしょうか。
私の印象(私は記憶力が悪いのでザックリ印象で覚えています)で話すと、名前だけ、或いは呼び名だけで呼ぶ事が多かったような気がします。
それで正確に言う場合は、例えば山田太郎と結婚した花子さんの場合は、山田太郎家の花子という感じだったかと思います。
あくまで私の印象ですよ。
正確ではありませんよ。
さてそれで明治の頃全ての人に苗字をつけ、苗字とセットで名前を言う場合のルールとして、今の法律があるわけですが、過去の風習をスッキリとさせて形にしたものと感じませんか?
明治の頃困ったはずです。
スッキリ書けないは、名前をコロコロ変えるヤツもいるは、定まったルールもないからみんな違うはで、だから一つのルールを定めたわけです。

『ここから先は、「家の名前である苗字」と「その人個人を表す名前」だけにしよう』

海外では山田の子「太郎」かもしれませんが、日本では山田家の子「太郎」という伝統文化を苗字と言うやり方で形にしたのです。

さて、これが私の思う日本における苗字の歴史ですが、実際はどうだったのか調べてみましょう。

ほうほう、幼名ってのが有ったりするですね。
仮の名前でしょうか。
まあこれは言われてみれば有ったなって感じだし、知っていたと言えば知っていました。

ほうほう、8世紀後半から名字はありましたが、名乗れなかったので忘れ去られたものもあるそうですね。
名字の歴史は結構長いようです。

姓と氏は違うってヤツですね。
姓は平、氏は北条‥‥
両方とも今でいう苗字ですが、少し違いますね。
大きな意味で姓、小さい意味で氏ですね。
姓名とか氏名とか今でも言いますが、両方の意味を兼ね備えたものが苗字なのかもしれません。

皇族には姓が無い、これも知っています。
それで皇室から出る女性も賜姓を受けて姓を持っていたのですね。
なるほどおそらくこの辺りは別姓になった可能性がありますね。
皇室から出る女性というのは苗字がなく、それで現代では男性の姓を貰うという形にしているのかもしれません。 
昔は結婚してどうなったかは分かりませんが。
北条時宗の妻祝子を例に挙げておられますが、その場合、『北条時宗室政子』(政子⇒祝子?)だったり『従四位内侍北条祝子』という事になるのではないかという話です。
北条祝子だと現代風であり、意味的には同じ『北条の家の祝子』で、共通のようですね。
今の表現の仕方は違いますが、意味は同じです。

ただ、ハッキリとした事というのはなかなか言えなさそうです。
女性が名前を記す場面が少なく、別の呼び方だったり、姓と氏だけで表現される事が多かったようですね。
山田さんちの奥さん、山田太郎の嫁、みたいな感じで記されるか、或いは概ね呼び名で呼ばれていたと思われます。

上家長制度の中では男性の血筋が優先、みたいなのもあったんですね。
そして女性は家を出て嫁に行くわけです。

さて、ここまで調べた事が正しいかどうかなんて、私には分かりません。
ただ、似たような事を言っている人は何人かいらっしゃいますし、ある程度伝統と言えるのではないでしょうか。
スッキリとしたルールになったのは明治ですが、それ以前から男性側の家名(苗字)を受け継ぐ風潮はあったようです。

こちらに色々な人の意見が書かれていますね。
https://togetter.com/li/914840

これによると、明治9年に夫婦別姓制度があったんですね。
でもまあ問題があるから変えられたのでしょう。
山田さんちの佐藤花子ってのもちょっと混乱しますし。
北条政子や日野富子は学術用語ですか。
名前は呼び名で通じれば良かった時代に、こう呼ばれていたかどうかは分かりません。
今の人が分かりやすいように表現されていると考える事もできます。

そんなわけで、今のようなスッキリと決まったルールは、昔からあったわけではありません。
でも、家名を男系で引き継ぐというのは、概ね昔からあったようです。
そして女性が嫁いだ先の家に入るというのも有り、今の苗字のルールは日本の伝統文化に沿ったものと言えるのではないでしょうか。

昔の事ですから、ハッキリと断言する事はできません。
でも、今も自然にそれが受け入れられているのですから、それを伝統文化という事に間違いはないと私は考えます。

※※追記※※

こんなハッキリとした文献があるんだぁ‥‥(上記リンク先から)

だいたい室町時代に丹波国の女性が「鶴野」という苗字から(家の名前だけど)「井本」という嫁ぎ先の苗字を名乗っている文献があるので(戦国女性の姓・苗字・名/坂田聡)「日本が同姓(=苗字)を名乗るようになったのは明治時代からで100年ほどしか歴史がない!」というのは大嘘だよ。

やっぱり、伝統と制度を一緒くたにしている人が多いのだと思います。
伝統は伝統としてアリ、それを参考にそれに沿った形で法整備されたわけで伝統は伝統ですね。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichiromatsutani/20151218-00052572/

この記事もまあ面白いんだけど、色々な例が庶民では見られたって、基本は男系相続だったんじゃないかと思います。
それに武家で伝統であって、それを一般庶民に広めたとしたら、それもまた伝統です。
囲碁とか元々庶民の遊びでは無かったですよね。
それが広まって伝統の遊びになるわけですよ。
他にもそういう皇室、公家、武家でのものが一般に広まった伝統というのはあるかと思います。
なんにせよ、伝統じゃないっていうのは違うでしょう。

ちなみに、再び男女別姓関係の話を少しさせていただくと、私は「伝統だから今の法律は絶対に守るべき」、だなんて思ってはいません。
伝統文化でも、変えるべきは変える必要はあると思います。
ただし、伝統文化というのは、良いから続いてきたわけで、その中には必ず見えないメリットというのが有ったりします。
安易な考えで変えると失敗する可能性が高いです。
まあその辺りは、先日書いた記事に反対する理由を書いていますので、そこから読み取って頂ければと思います。
当然そこに書かれていない伝統文化のメリットというのも十分にあり得ますよ。
伝統文化を読み解くのは、そんなに簡単ではありませんからね。
https://plus.google.com/+Syuka/posts/8dtSPoyLTM5
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