ある所でこんな発言をしている人がいました。
『日本に生まれたからといって日本が嫌いで何が悪いんだ!』
良い悪いは別にして、私の思う所を書きたいと思います。
日本が嫌いだという人がいるのは、これは仕方がない事だと思います。
全ての人が全てにおいて満足できる国なんておそらく造れないでしょうし、好き嫌いの感情は、自分で完全にコントロールできるものではないからです。
ただ、日本の悪い所ばかりを見てしまうような人生を歩まざるを得なかった人は、不幸だなと思います。
日本には良い所も沢山あり、少しでも前向きに生きられたら、結構好きになれるからです。
ポリアンナのように良かった探しをすれば、日本って世界の中でもかなり良い所が多い国なんですよね。
そんな日本が嫌いというのは、ただただ不幸としか言いようがありません。
さて、とはいえ嫌いだという人を否定もできません。
それは仕方のない所もあるからです。
でも私は、それを言葉に出していうのは、あまりよろしくないとは思います。
理由の一つとして、『好きは好きを、嫌いは嫌いを生む』からです。
例えば台湾人が『日本を好きだ』と言ってくれれば、悪い気はしませんよね。
それで単純な日本人は、『台湾好きだ』となります。
あのプーチンですら、『日本の文化が好きだ』と言えば、指示する日本人は大勢いるわけです。
おそロシアとか言いながらも、プーチンとなら上手くやって行けそうだと思うのです。
逆に中国や韓国のように、『日本が嫌いだ』 という国が有れば、日本人の方も『中国や韓国は嫌いだ』という風になります。
嫌いという感情は争いを生む場合も多く、良いものではありませんね。
そういう気持ちを持ってしまうのは仕方がないにしても、それを広げる行為はあまり良くありません。
だから『嫌い』と言う事は、極力避けるべきだと私は思います。
もちろん問題があれば指摘するのは必要ですよ。
でも『嫌い』というのはよろしくないのではないでしょうか。
他にも理由はあります。
好きな人への配慮ですね。
最近ジャニーズのタレントが批判される機会がありましたが、そこであがった声として『ファンの気持ちも考えて』というのがあります。
好きなものを否定されるというのは、とても悲しいのです。
嫌いなものを好きという人が現れても、それほどショックは受けません。
でも好きなものを嫌いと言われるのは辛いものです。
だからできれば嫌いというのはあまり言わない方がいいのです。
関連して、人間関係を上手くやっていく為にも、嫌いというのは言わない方が良いです。
私は自身の経験としてそれを感じています。
私は実際に嫌いになる人がほとんどいなかった事もありますが、人を嫌いだとか悪口を言った事がほとんどありません。
※リアルでの話です。
そういう所が上の人下の人両方から評価され良い立場を築いてこられたと思います。
そしてある時本当にちょっとした否定をした事があるのですが、おそらくそれが原因である人との関係が崩れた事もありました。
少なくとも人生上手くやっていこうと思ったら、『嫌い』という事はなるべく言わない方が良いと感じます。
まあそうは言っても、嫌いという人がいるのは、考える必要はあるでしょう。
全ての人に好きと言ってもらえる国造りはほとんど無理な話ですが、問題があるのならどうするのが良いのか考える必要はあると思います。
あっちを立てればこっちが立たず、なんて事も多々あるので、改善が難しい問題も多いですが、日本が嫌いという人がどんな理由で嫌いなのか、それはしっかりと聞いていきたいですね。
日本は神の国で、言霊というものもあります。
嫌い嫌いと言っていたら、日本の神様に嫌われ益々不幸になる可能性もありますし、嫌いな人も嫌いとは言わず、問題を指摘していく形にした方が良いと、私は思います。