24時間テレビの募金額が過去最低だという報道を目にしました。
過去最低というか、ここ10年のデータを見る限りではそのようです。
そのニュースが正しければ、何かが人々の心に響かないものになっていると考えられます。
一つはマンネリ化もあるのでしょう。
毎年のマラソンはかなり不正というかそういうのがバレていますし、そんなに感動を呼ぶものではなくなってきています。
そしてそんな番組に出演するタレントのギャラや、テレビ局の広告収入なんかもおかしいという話がでてきていますよね。
募金を集める為の素晴らしい番組は、結局金儲けなのではと思われだしたのです。
24時間テレビは、テレビ局とタレントの単なる儲け所。
私はそれに関して、金が回るという意味では別に構いません。
そして『やらない善よりやる偽善』とも言いますし、少ない募金額でもそれが困っている人の助けになるのなら、それはそれで良い事でしょう。
ただ、番組としてはどうかと考えます。
前にも言いましたが、この番組を見て感動するのは誰でしょうか。
実際に身体に障害を持っている人の中には、見たくも無いという人もいます。
それは、健康な人が障害者を可哀想に思い、そういう目線で作られた番組だからです。
既に上から目線と言いますか、助け合いの精神とは少し違うのです。
こういう事は、できればコッソリと助けてあげるべきものなのです。
まあそれでも、同じ障害者たちが頑張っている姿を見れば自分も頑張ろうという気持ちになったりもするでしょう。
自分達の為にみんなが本気で頑張ってくれていると感じれば、それはそれで伝わるものもあるとは思います。
でも結果的に見て、それが大きな金の為だという事だとしたら、自分達はただ見世物や口実に使われただけだと逆にショックを受けます。
24時間テレビを続けるのなら、本当に困っている人を助ける為の番組にする必要があるのではないでしょうか。
まず、タレントは皆ボランティア出演のノーギャラ、テレビ局の広告は24時間無し、そしてマラソンとかそういうのではなく、タレントが飲食店なんかでバイトしてその稼ぎを寄付するとか、そういうものにしたらどうでしょうか。
バイトをするとかその辺りはもう少し考える必要があると思いますが、自分達が儲けのネタにされていると感じる部分は無くすべきでしょう。
さて、そうはいっても営利企業ですから、正直この辺りは別に外野が口を出す所ではないと思っています。{笑}
ぶっちゃけ好きにやればいいとも思っています。
ただ、綺麗事を言うのならちゃんと綺麗にやってくれないと変に勘違いする人が増えそうなので、それはちょっと困るなと感じます。
『世界を平和にするんだ!』と叫ぶだけでは世界は平和にはならないのですよ。
ちゃんとどうすれば何がどうなってどのような世界が出来上がるのか、よく考えて叫んで欲しいわけなんですよね。
障害者を助けるとか、本当に大変な事なんですよ。
金さえ寄付すればいいとか、施設の従業員は足りてるんでしょうか。
こういう放送をするのなら、テレビ関係者が毎月ローテーションで障害者介護の施設で実際に働いて寄付して、まずは自分達が手本を示すべきなんじゃないかと、私は思います。
とにかく、障碍者が見世物にされてテレビ局とタレントが儲けているのは見るに堪えないと感じている人もそれなりにいるのではないかという所です。
そう見られるのは損だし、募金額が集まらないでは助けられる人の数も減るわけですから良い事がありません。
色々と見直さないと駄目な時期なのかもしれませんね。