あいちトリエンナーレは、中止する事になりました。
中止するべき、或いは一旦中止して駄目な所を見直してから再開するべきだと昨日書いたかと思います。
炎上する #愛知トリエンナーレ 問題!日本には表現の自由や言論の自由は無いのか?!
そういう意味では良かったのですが、問題はまだまだ解決されていませんので、その辺り今日は書きたいと思います。
まず、今回中止になった理由なのですが、『テロ予告や脅迫があったので安全確保が困難な為』という事らしいのです。
つまり内容は全く関係が無いというのです。
これではいけませんよね。
どうやら『表現の自由が妨害された』という事にしたいらしいのですが、全く違います。
今回中止になったのは、『公的資金が入っていて、愛知県が協力していた』からです。
つまり国家が中心になって主催していたわけで、『内容に問題があったから取りやめた』というのが正しいのです。
税金を使って、国民の不利益になるような行為をするのは、当然許されるわけがありません。
今回のトリエンナーレは、利益がまるで見えず、不利益だけが目立っていました。
当然国民の反対の声は出ますし、政府も知らなかったようで、取りやめはあたり前です。
それはしっかりと説明し、『表現の自由の問題ではない』という事は伝えて欲しいですね。
とはいえ『脅迫』によって中止したと説明したわけですから、そういう意味でも問題はしっかりと解決しておかなければなりません。
脅迫は当然犯罪ですし、そのせいでトリエンナーレは中止になったわけです。
その被害額は莫大なものになるでしょう。
愛知県知事、或いは監督の津田氏にその責任が無い、或いは一部しか責任がないとするならば、後の責任は脅迫してきた犯人という事になります。
だったら必ず捕まえて、トリエンナーレ中止に伴う損害を賠償請求しなければなりません。
『国民の税金が無駄になりました』『はいそうですか』で終わらせられても困ります。
取り戻せる金はちゃんと回収してもらいたいものです。
テロ予告と脅迫、最低2人は犯人がいるようですから、ちゃんと捕まえていただきたいですね。
後今回の問題としては、愛知県知事と津田監督他関係者の責任、或いはどうしてこんな事になったのか原因の究明と、何か問題があれば対応も必要になるでしょう。
どうしてこんな事が起こってしまったのか、その辺を明らかにしなければ、また同じ事が起こる可能性があります。
それに、今回は運が良かったのか悪かったのか、税金が入っていたから中止にできましたが、自費でこんな事が起こっていたらどうでしょうか。
同じように批判はされたでしょうが、中止にできたかどうかは分かりません。
日本には表現の自由があり、権力を使ってそれを止めさせる事はできないのです。
でも再び『国家の損失』になるような事をやられたら、当然それを止めさせるべきです。
表現の自由という視点ではなく、別の問題があるならそれは駄目なのです。
昨日の記事でも書いた通り、脅迫や名誉棄損侮辱など、他のやってはいけない行為から言論の自由が制限されるように、表現の自由も当然そういう部分はあるのです。
既に国家の損失になる行為に関しては、テロ等準備罪なんかもありますが、今の法律で十分規制できるんですかね。
もしできるのなら、今回の件もその法律にのっとって規制できたはずです。
つまり無かった可能性が高いでしょう。
だったら、その失敗を教訓にして、何かしら『国家国民の不利益となる行為を規制する法律』を作る必要があるのではないかと感じます。
例えばスパイ防止法なんかですね。
もちろん、言論や表現の自由を直接取り締まる法律は駄目ですよ。
ヘイトスピーチ規制法みたいな馬鹿げた法律は作らないでくださいね。
まとめとして。
今回の中止は、中心となる主催者が国家であり、その内容に疑問があったので取りやめたに過ぎない。
テロ予告や脅迫があった事が取りやめの大きな原因になった部分もあるらしいので、犯人を捕まえて、中止によって生まれる損失の損害賠償請求をしてほしい。
同じような問題が起こる可能性もあるので、原因究明と対応をしっかりとしてほしい。
そしてなにより、国家による表現の自由は守られているが、それを壊すのは国民の『脅迫』などである。
誰かの言論や表現に納得がいかなくても、違法行為によってそれを抑えつけてはいけない。
国家も、それを取り締まる為の直接的な法は作ってはいけない。
こんな所でしょうか。
ツイッターなんかを見ていると、色々な問題をゴッチャにして話している人が多いです。
税金の無駄使いの問題、表現の自由の問題、道徳やモラルの問題、国家の損失につながる問題、色々入り混じっていますので、ちゃんと分けて考えていきたいですね。