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2018年8月5日日曜日

夏の甲子園、高校野球をどうするべきか考える!暑すぎる夏は考えものだが‥‥

最近、夏の甲子園の、朝日の運営方法を疑問視する声が多く聞かれます。
確かに暑すぎる今年を見れば、かなり無謀なスポーツ大会にも感じますが、さて、とは言え一概に朝日批判だけでいいのでしょうか。
私も朝日新聞の報道等には疑問を持っていますが、夏の甲子園はそれとは別の話だと感じます。
批判すべきは批判すべきですが、そうでない場合は冷静に意見を言いたいですね。

夏の甲子園の運営で疑問視されている部分は2ヶ所あります。
一つは、暑すぎる夏、熱中症を出す危険が高まっているのに、そのまま大会を行うのかという事です。
そしてもう一つは、女性を排除するような所です。
他にも、国歌を誰も歌わないとかありますが、今回は先の2点について考え、意見を述べたいと思います。

暑さが酷い中、そのまま大会を実行するのには、私も疑問を感じています。
私は外で働く事も、エアコンの無い個室で働く事もあるのですが、正直体温を超える気温は危険です。
いくら若くて強靭な体を持った高校生でも、流石にリスクが高くなってくるでしょう。
とは言え、上がる声は概ね私よりも甘いといいますか、リスクすら許容しない所のように思います。
たとえば投球数を制限するという話も出ていますね。
確かにプロになる事を前提とした場合、ここでの無理はあまり良くないという見方もできます。
しかしプロになるのは高校球児の内、何人でしょうか。
プロになる人の為にルール作りをするのか、それとも他に目を向けるのかで変わってくる話です。
それに、プロになるにしても、例えば200球を投げぬいた投手が、それによってマイナスになるばかりとも限りません。
200球投げぬいた感動があるからこそ、プロになって注目を集めたりします。

例えばボクシングという競技は、本気の殴り合いです。
運が悪ければ失明したり、最悪死に至る事もあるスポーツです。
そんな競技、どうしてやる人がいるのでしょうか。
だからこそ面白いという部分も有ったりするからではないでしょうか。
私が夏の甲子園が好きなのも、そういう所があります。
ヘトヘトになりながら、限界ギリギリで戦う姿に感動を覚えるのです。
春の甲子園より、夏の甲子園の方が圧倒的に面白いと感じるのはその為かと思います。
選手も当然、その辺りを感じて競技に打ち込んでいるのではないでしょうか。

それに、高校球児のほとんどは、将来プロ野球選手にはなれません。
それでも甲子園を目指し、頑張っているのはどうしてでしょうか。
もちろん優勝したいとか、プロになりたいって気持ちもありますが、おそらく学生の部活の主な目的は、強靭な心身をつくる事にあると思うのです。
将来きっとそれが役立つ事がある、そう思って苦しい事にも耐えるわけです。
仕事って言っても、本当に色々あります。
その中には、暑いからと言って泣き言を言えない職も沢山あります。
夏の建築や工事、配達の仕事はお休みにしますか?
被災地復興は秋になってからにしましょうって言えますか?
暑くて危険だと分かっていても、誰かがやらなければならない仕事はあるのです。

高校球児に限らず、運動部に所属している人達は、大抵暑さとも戦っています。
私も炎天下の中で部活していたので、まあ今ほどの暑さではなかったにしろ、気持ちは分かります。
しかしだからこそ、今でも暑さに耐えて仕事もできますし、皆ができない仕事ができる事は誇らしくもあるのです。
鍛えるという意味では、炎天下のもとでやる部活も、十分必要ではあるのです。
ただし、熱中症で倒れるリスクが高い場合は別ですよ。
鍛える時には、倒れたり怪我をしたり、リスクが当然あります。
みんなリスクを許容してトレーニングしているわけです。
ただ、どれだけリスクを許容するのかって範囲は議論するべきでしょう。
私は35度以上の、或いは体温を超える場合の屋外スポーツ、クーラーの無い室内での屋内スポーツは、あまりやらない方が良いとは思っています。
とは言え、競技や設備状況、その目的など、色々と加味して考える必要があるでしょうけれどね。

ちなみに私は、部活の合宿で一度ヤバくて休ませてもらった事があります。
熱中症寸前って感じですかね。
それでも、部活をやらなければ良かったなんて思いませんよ。
むしろやっていた事が今役に立っていますから。

次に女性の参加を認めないルールについてですが、こんなものは語るほどでもないとは思っています。
男子専用の競技だからと言えばそれまでです。
差別とかいう人もいますが、男性女性それぞれにあったものってのはあるのです。
適材適所、それでいいじゃないですか。
それが真の平等だと思うのですが、それで納得しない人の為に、少し思う事を話します。

高校野球のリハーサル中、女子生徒6人が体調不良になったそうですね。
これだけを見ても、体力的に女性が男性よりも劣っている事が分かります。
過酷な競技だから、女性は参加できない事になっているのです。
女性が参加したら、熱中症で選手が倒れるリスクが増えるのですから、それを抑えるという意味で正しい判断なのではないでしょうか。

まあ私は、どうしてもやりたい女性は、自己責任でやっても良いとは思いますよ。
男性と同じだけやれる体力のある女性もいるでしょうし、それはかまいません。
ただ、色々な競技で男女分けられていたりもするのに、高校野球にだけ女性参加を認めるってのも、逆に変かと思いますけれどね。

暑い炎天下でも仕事ができるように鍛える方法ってのは、別に良いものがあるかもしれません。
将来鳶職に就きたい人は、炎天下でもしっかりと意識を保ってできるように、何かしら鍛えておく必要があるでしょうから、いい方法があるのならそれでもいいです。
その中に、高校野球ってのも、現状ではあるのではないでしょうか。
暑さの中で集中してしっかり仕事ができる体と精神力を、彼らはもっているでしょう。
将来自分の力を発揮できる場所を作っておくだけでも、それはそれなりに価値があるのです。

私の友人で、鳶職に就いていた人がいました。
学生時代は特にスポーツもせず、心身を鍛えているってヤツでは無かったです。
そんなヤツが鳶職ですよ。
その後その友人は、落ちて亡くなったと聞きました。
もしも学生時代、高校球児のように少し無茶もしつつ鍛えていたら、こんな事にはならなかったかもしれません。
多少のリスクで、将来の命が救われるのなら安いものだって考えもできますよね。
リスクを取らずに金儲けができないのと同じで、多少のリスクは必要なのです。

ちなみにくれぐれも言っておきますが、リスクをとるかとらないか、どれくらいとるのかは、自己判断です。
別に野球部に入りたくなければ入らなければいいし、100球以上投げたくなければ監督に頼む事はできます。

この辺り、監督や教育者がしっかりリスク管理すればいいのかなってのも思いましたが、これは却下です。
何故なら、監督が100球しか投げさせずチームが負けたら、監督は一生恨まれるかもしれません。
そういう事態が考えられる以上、許容しないリスクへの対応を決めるのは、主催者や運営者になるのでしょうね。
高校野球をプロ養成機関にするのなら、主催者や運営者がルールを見直すべきなのでしょう。

そんなわけで、炎天下で多少リスクがあっても、心身を鍛えておくべき仕事もあるのです。
くれぐれも言っておきますが、無茶をするという意味ではありません。
「無茶」と「許容できるリスク」の間を何処におくのかって議論をするべきだという事です。
『熱中症を出すな!』ではなく、何処までリスクを取るべきなのかって話をするべきかなと、私は思います。

※追記※
他で書いているので書き忘れていましたが、女性が男性に体力で劣るというのは、広い意味です。
暑さに強いか弱いかだけではありません。
今回、高校野球のリハーサルで6人が体調不良になりましたが、全て女子生徒でした。
これは、女性だからという理由かもしれないし、男子球児は鍛えられているからかもしれないし、偶々かもしれません。
ただ、一般的に男性の方が体力に優れているのは事実としてあり、そういう意味で暑さにも男性の方が強かったのだろうという私の考えです。
統計的には差はありません。
それぞれ行動が違うので一概には言えませんが、外での仕事が多い男性の方が多くて当然な気もしますが、そうではない辺り、男性の方がやや強いかなって印象はありますけれどね。

それと、そんなに高かった記憶はなかったのですが、大阪は私が部活をしていた頃も、最高気温38度を記録している事がありますね。
今と大して変わらないようです。{汗}
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