ロシアのモルグロフ外務次官が、東京新聞のインタビューで『北方領土の共同経済活動』の話の中で、『日本は第二次世界大戦の結果を認める努力をするべきだ』と言ったそうです。
いや、何も分かっていませんね。
結果は認めその中で他国とも関係改善をしてきているじゃないですか。
ただですね、終戦のどさくさに紛れて酷い侵略をし、領土を奪っていったロシアを信用するにはですね、北方領土くらい返す誠意が無いと無理だと言っているわけです。
私は以前にも言いましたが、北方領土、竹島、そして中国が奪おうとしている尖閣諸島、全て意味が違うと思っています。
尖閣諸島は歴史上どこを見ても日本の領土で間違いはなく、今も実行支配しているので完全な日本の領土です。
竹島は、日本に軍が無い時に不法占拠されたもので、現在も不法占拠が続いている場所との認識ですから、これも日本の領土です。
ただ、北方領土に関しては、あくまで私の考えではロシアのものだという認識です。
終戦後しばらく、確か日本は主張さえしていませんでしたよね。
特にどちらのものとも確定はしていなかったと思います。
そこを現在ロシアが実効支配しているわけですから、これはロシアのものというしかありません。
ただし、歴史的に見れば日本のものですし、現在の世界の中では返して然るべきものだと言えるでしょう。
だいたい人の物を盗んでおいて、それをそのままにして仲良くできる方がおかしいわけで、ロシアはこんなだから未だに平和条約すら締結できないでいるのです。
日本人の価値観とかけ離れすぎているのです。
例えば友達とメンコ(ベッタン)を賭けて勝負していたとしましょう。
その中で裏返った裏返ってないで殴り合いの喧嘩になり、その喧嘩のどさくさに紛れてA君はB君のメンコをいくつか盗んで行きました。
さて仲直りをしましょうと言いながら、でもA君はB君に盗んだメンコは返さないと言ったら、普通仲直りできますか?
普通はできません。
それでもなんとか仲直りの方法を模索しているのに、喧嘩に負けた事を受け入れろとか、日本人の価値観ではないのです。
これが正々堂々とした喧嘩ならまだ納得できます。
日本人ならね。
でも、その喧嘩はA君が大人を連れてきてB君をボコボコにした後、もう戦えない状態のB君を殴る蹴るして喧嘩に勝ったと言っているわけです。
ロシアさん、日本人の事を知らないでそんな事を言っているのでしたら、仲直りは無理ですよ。
今は国家間がさほど仲良く無くても、国民同士のつながりはできる時代です。
だから別に喧嘩をしない限りは仲良くする必要もないのです。
どうせロシアと中国は、日本とは常に逆の主張をするわけですし、平和条約が結ばれても日本にメリットなんてないんですから。
日本は世界大戦の結果を受け入れています。
だからこそ話し合いで返してもらおうとしているのです。
経済援助までするつもりなんです。
受け入れて無ければ共同経済活動なんて話もしません。
ロシアには誠意がありませんね。
やはり日本人の価値観とはかけ離れた所があるようです。
共同経済活動なんて夢でしたね。
日本政府には今後も四島返還を言い続けてもらいたいと思いました。