テレビを見ていたら、カナダの山火事のニュースがありました。
その中で、『国からの保障は無し』などと伝えていましたが、少し私はひっかかりました。
その意図は何か気になるわけです。
一つは、日本は震災などがあっても助けてもらえるけれど、カナダなど海外のスタンダードではないという事実を伝える為です。
日本も保障などしなくても良いというメッセージ性ですね。
ただこれは世の中の流れと反していますから、日本は良い国ですよという意味の方が強い気がします。
そしてそれを見習ってもらって、世界の標準に持って行こうとしているわけです。
とは言え日本という国は特別なので、なかなかここからは難しいのではないでしょうか。
まず日本は災害大国であります。
地震は当然ながら、台風や噴火なども頻繁に被害を出します。
だから最初から災害を想定して国造りが行われているのです。
そしてそれをみんなで支えようという想いがあるわけです。
明日は自分の番かもしれませんからね。
災害の多い国だからこそ、支え合いの精神を持った国民が生まれ、 国民を助ける国家が形成されたのです。
日本人の精神は、困難が多く支え合う事が必須だからこそなんですよね。
まあだからカナダでは保障が無いとか、日本では有るとか、比べるものではないのです。
もしもそれでも保障がある方が良いと考えるのなら、国に対する思い入れからまずは変える必要があるのではないかと思いますね。
国は国民みんなで造っていくものです。
保障が無いのがおかしいという考えでなく、保障が有った方が良いと思うのならみんなで考えていけば良い話です。
なのにわざわざ『国の保障』というワードを強調したのには違和感を覚えました。
伝えたいことが上手く伝わりにくいかもしれませんが、ちょっと引っかかったという話でした。