仮説やなんだと色々見方には幅がありますが、確実にデータとして分かる事を中心に私がまとめたものとなります。
私は当初は春過ぎには収束し、日本人は亡くなってもせいぜい5000人程度だという予想を出していました。
しかしその後暖かい地域での感染拡大も見られ、これはひょっとすると20万人くらい亡くなるのではないかという意見をツイートなりなんなりで発信していました。
その頃丁度テレビでは42万人が死ぬという報道がされていましたね。
だから私は、その数字もそんなに外れた数字ではないと言っていました。
結果的に正解はわかりません。
なんせ『何もしなかったら』という条件付きで、当然何もしないなんてありえないからです。
ただ、数字を計算したらそうなる、という数字としては、私は問題が無かったと思っています。
その後スウェーデンを参考に、私の予想も少しずつ変り、10万人、そして今では3万人という予想を出しています。
今回は何故その数字が出るのかという所に繋がる話です。
まず、感染者の症状別の割合を考えてみましょう。
抗体検査から、見つかっている感染者の10倍は無症状者、或いはそれに近い人がいる事が分かっています。
見つかっている感染者の1~2割も無症状者である事から、全体の約92%は無症状者と言えるでしょう。
そして見つかっている患者の症例から、6%は軽症者です。
軽症者というのは軽い風邪と思いがちですが、おおよそ普通の風邪レベルからかなり酷い風邪まで含まれています。
おそらく毒性はインフルエンザよりもあるわけで、酷い場合はかなり辛いという報告もあります。
軽視はできず、この軽症者の中からも多少死者は出ているものと思われます。
そして残りの2%が、中等症以上の患者です。
入院できなければ死ぬ可能性の高い人達です。
更にその内の4人に1人は重症者となり、入院できなければ即死レベルの人達となります。
当初致死率は0.5%(数字として出ているものとしては5%)以上ありました。
これは、重症者が全員亡くなり、更に中等症以下も亡くなる人がいるレベルです。
しかし現在では医療がしっかりしてきた事もあり、亡くなるのは重症者の半分くらいとなり、致死率としては0.2~0.3%くらいになっていると見ています。
それで今後の予想として、私は対応が日本に近いスウェーデンを参考に計算する事にしました。
当初はノーガードの国としてやっていましたが、結果的には高齢者の外出自粛や、集会の禁止など日本に近い対応をとっているからです。
既に日本人口で7万人の死者を超えていますが、私は当初から言っている通り、10万人くらいが一つのラインだと考えています。
つまり日本がある程度普通に国民に任せて生活をすれば、それくらいの死者が出る可能性があるという事です。
ただし日本ですから、おそらくはそこまでは行かないでしょう。
順に計算していきます。
まず、スウェーデンは現在、かなり収束に向かって落ち着いてきています。
言ってみれば、集団免疫を獲得したかのようなのです。
抗体陽性率はおそらくまだ10%にも満たない所ですが、それでも落ち着いてきているという事は、このウイルスはその辺りである程度落ち着くものとも考えられます。
対応にもよると思いますけれどね。
それを日本に当てはめると、約1000万人が感染すれば落ち着くと思われます。
致死率を当てはめると、2万人から3万人の死者と言った所ですね。
単純計算ですが、病院に全くかかれない場合は、20万人が死ぬ計算です。
もちろんそんな事はありえませんね。
で、計算上ですが、最も医療崩壊で死者を瞬間的に出したイランを参考にすると、16万人の死者となるので、おそらく日本においては此処が上限かと思います。
だいたい言われている数字を当てはめた場合は10万人くらいとなります。
しかし日本で日本人が黙って医療崩壊を許すわけがないと思いますから、普通に考えれば日本での死者は3万人くらいがせいぜいだと私は見ています。
となると、そこで経済との天秤にかけた時、これくらいまでなら許容するべきだと判断できるわけで、今の私は経済優先というスタンスとなっています。
正直、私の言う対応を政府がやってくれれば、更にこれを減らして、1万人がボーダーラインとなるとは思っていますが、多分政府はやらないので3万人までは考えていると言った感じですかね。
ちなみにやるべきは、シラス⇒情報提供、毎月定額給付金⇒対応資金、減税⇒国民の生活を助ける、です。
これをちゃんとやれば経済もある程度回しつつ、死者も1万人くらいまでに抑えられると考えています。
他にも、入国制限は当然必要ですし、絶対に守るべき企業などのサポートはやるべきでしょう。
たとえば航空会社や病院なんかですね。
それと上記した3点をする事で、日本は良い感じに新コロを乗り越えられると思っています。
現在、弱毒化や自然免疫による撃退も言われていますから、実際はもっと下がる可能性もあります。
もちろん反対に強毒化する恐れなんかもありますから、死者が増える可能性だって排除はできません。
ただ、今までのデータからは、これくらいの数字がでてくると言えるのではないでしょうか。
IPS細胞の山中教授も、最悪10万人を超える死者と言っていました。
まあだいたい私の計算と同じですよね。
最悪を言えばそれくらいはあり得るのです。
ただし、日本人の今の危機感と対応力があれば、おそらく3万人辺りの死者でおさまるのではと思っています。
まあ抗体が何時まで持つのか、スウェーデンで第二波はあるのか、そういう所でその都度計算し直す必要は出てくると思いますが、現状は政府がやる事をやってくれれば、後は国民の力でなんとか乗り越えられると私は見ています。