私は以前から言っている。
オンラインである限り、必ず情報は漏れる可能性がある。
漏れないのは、コストやデメリットがメリットを上回っていないだけ。
そして情報漏洩は、今後ますます増える可能性が高い。
AIがドンドン進化して、手軽にクラッキングできてしまうから。
そもそもプログラム、或いはコンピュータには必ずバグが起こり得る。
今回言われていたような脆弱性は必ず存在すると言っても過言ではない。
その理由は、私の考え得るだけで3つある。
まずは単純にプログラムのミス。
人間が書くのだからミスは当然起こり得るし、能力によっても差がある。
必要なセキュリティ対応や誤作動対応を怠る場合がある。
私もプログラマーの端くれだけど、やってしまうのだ。
手抜きをねw(苦笑)
当然膨大なソースを必要とするプログラムを書く人はそんな事はしないけれど、ミスはやはりあり得る。
しかし、仮にミスはなくともプログラムが膨大になればなるほど、複雑になればなるほど、その組み合わせによって問題が起こる場合がある。
一つ一つの命令は正しく動いても、組み合わせによっては間違いもあるって話だ。
例えば正方形があって、上半分を赤に塗って、右側を青に塗ってくださいという2つの命令をしただけでも、重なりあう部分で誤作動が起こり得る。
そこは赤なのか、それとも青なのか、或いは紫にするのか、空白にするのか。
そんなのが目に見えない形で存在するのだ。
コンパイラの限界もあるね。
アセンブラでパーフェクトに書けば起こらないかもしれないけれど、今のプログラムはそんなプログラム言語で書けるレベルを超えている。
複雑になりすぎているのだ。
そしてバグはソフトやハードの物理的な部分でも起こり得る。
一般的なパソコンで、100テラバイトの桁数の計算ができるだろうか。
物理的に無理である。
でもプログラムでそれが必要な計算、或いは入力があれば必ずバクる。
故障や誤作動だってあり得る。
つまりプログラムには必ずバグが起こり得て、インターネットには必ず脆弱性が存在するのだ。
今回話題になったPHPの脆弱性は、PHPというスクリプトプログラム(ソースプログラム)を動かす為のインタプリタ(PHPエンジン、スクリプトエンジン)に脆弱性が見つかったというもの。
先に述べたように当然脆弱性は存在するし、他のインタプリタであってもおそらく脆弱性は存在する。
そのPHPエンジンの脆弱性と云われるものは、2年ほど前に兆候が指摘されていた。
しかしその時は、どうやってその脆弱性を利用し問題を起こせるのか、誰にも分からなかった。
よって対策は見送られた訳だ。
コンパイル前のソースプログラムに間違いが無ければ、脆弱性は攻撃に合わせて守るしかない。
なのにそもそもの攻撃方法が分からないのだから、対策のしようがなかったのだ。
それが今年8月、AIを使って悪さができる事を証明した人達が現れた。
これはえらい事である。
早急に対策してバージョンアップしなければならない。
攻撃方法が分かれば、対策もできる訳で。
それで秘密裏に対策をしていた訳だけれど、当然情報なんてものは漏れる。
少しずつ脆弱性をつく攻撃が増えていった。
そこで10月22日にバージョンアップしたものを発表する事にした。
しかし少し前、対応の為の動画を誤って公開してしまうミスが起こる。
それをXで拡散され、対応方法から攻撃方法がバレて攻撃が開始される。
仕方なく慌てて高市総理が21日に発表せざるを得なくなった。
その1時間後には修正プログラムも公開される事になる。
本当はもう少し混乱しないように、徐々に大企業からバージョンアップしてもらうつもりだったのだろう。
それができなくなったのは、情報漏洩と人為的ミス。
それが今の混乱に繋がった訳だ。
それでも攻撃による被害が防げたのは良かった。
それまでにも既に情報漏洩の攻撃に使われていたみたいだけどね。
最近日本で情報が流出しまくっていた中に、この攻撃もあったと発表があった。
AIが無ければ、今回の脆弱性を突破する術はまだまだ見つけられないでいただろう。
見つけられたのが良かったのか悪かったのかは分からないけれど、今後このような混乱はますます起こり得る状況になっていると思う。
或いは世界災害級の大きな事態が起こるかもね。