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2017年2月28日火曜日

神道とは宗教なのか?日本人が普段意識していない文化

日本人に「あなたの宗教はなんですか?」と聞いた時、多くの人が無宗教と答えるそうです。
しかし毎年のように神社を参拝し、縁日に参加しますよね。
そこには神社があり神道があるのですが、皆知りません。
神道を理解して、日本人が神道を宗教として意識しない理由に迫ります。

神道という宗教を知らない日本人

神道と聞いて、それがなんなのか分かる日本人はどれくらいいるのでしょうか。
恥ずかしい話ですが、私は神社とお寺の違いすらよく分からないまま大人になりました。
そして宗教がなんなのかも分かっていませんでした。


鳥居があるのが神道の神社、無いのが仏教のお寺くらいに考えている人もいるのではないでしょうか。
大阪にある太融寺には白龍大社の鳥居がありますし、一概にそうとも言えません。
献灯台はお寺というイメージですね。

宗教とは、尊く神聖な神などを崇め、その教えに基づいて何かを行うことです。
例えばキリスト教で言えば、イエス・キリストを崇め、その教えに基づいて行動しています。
他の宗教も概ね特定の神様や聖人がおり、そして教典によって教えを広めていますね。
さて神道ですが、宗教という枠組みに入れるには少し違うような気がします。
特定の神様がおらず、神羅万象八百万の神ですし、教典は存在しません。
神様を崇めるという意味では宗教と言えますが、何か違和感を覚えます。
その違和感を解消するには神道を知る必要がありそうですね。

日本人は宗教を信仰していない?

日本人に尋ねます。
「あなたは宗教を信仰していますか?その宗教はなんですか?」
すると多くの日本人は「無宗教」と答えるそうです。
でも何かがおかしいですよね。
お正月には神社に初詣に行き、結婚式には教会、死んだらお寺でお葬式をあげます。
色々な宗教のまつりごとに関わっています。
これで無宗教と言えるのでしょうか。
むしろ複数の宗教を嗜んでいると言えそうです。
とは言えどれも特に信仰しているわけでは無いし、信者として何か特別な活動をしているわけではありません。
信者とはその宗教を広める為に何か行動をしている人ですから、無宗教と言えそうです。
ただし、なんとなく生きて成長していく中で、神社やお寺の存在を知り、人生の中に組み込まれていきます。
どうしてそんなことになっているのでしょうか。
神道を知ればその謎が分かります。

神道と他の宗教の違い

神道と他の宗教の違いについて考えてみます。

神道は多神教

大きな違いとしては、神道は特定の神様を崇めているわけではないということです。
神羅万象あらゆるものに神様がやどり、良い神様も悪い神様もいて、全てを受け入れています。
多くの宗教では他の神様を認めないことが多いですが、その辺り神道が他の宗教とは違う所です。

神道には教典が無い

他にも、教典が無いのが特徴ですね。
それは決まった教えが記されていないということです。
それで宗教として成り立つのか、ますます不思議に思えます。
ただ、それでもなんとなく日本人なら理解していることであり、あたり前に思うことだから神道は存在するんですね。

ほぼ日本にだけ神社が9万社弱

神社は日本全国に9万社近く存在すると言われています。
当然のことですが、ある結社が存続していこうとするならば、お金はもちろん助力する人がいなければなりません。
祭りも行うわけですから、半端な数ではないでしょう。


大阪天満宮の天神祭りでは、毎年5000発もの花火が打ち上げられます。
多くのお金と人手が必要となることは、誰もが理解できるところですね。
宗教のイメージとは違い、とても華やかでもあります。

日本にある9万社近い数の神社が存続していこうとしたら、多くのお金と神道の信徒が必要となるでしょう。
日本にそれだけの神社があるとしたら、日本人のどれくらいが信徒で有らなければならないのでしょうか。
もう日本人の全てが信徒でもない限り、これは不可能な数字だと思えます。
つまり、そういうことなのですね。

神道は日本の文化そのもの 

実は、神道という宗教は日本の文化そのものなのです。
逆に言うと、日本の文化が創り上げた宗教が神道なのです。
それは日本人みんなで創り上げた宗教と言えるでしょう。
それと同じものがもう一つあります。
それが国です。
日本人が国を造り、そしてその基礎となる神道という宗教をつくりました。
それは特に信仰するとかしないとかではなく、日本人の生活そのものが神道なのです。
そしてそのシンボルとして神社があるに過ぎません。
昔は、全ての神社が役所的な働きをしていました。
中央で決まったことを国民に伝えるのが神社の役目です。
その為に全国に神社が存在していたのであり、昔の役所の跡地が神社と言えるでしょう。

天皇陛下は神道のトップ

国のトップが天皇陛下であることからも、日本という国が神道と一体であることがわかります。
天皇陛下は神道のトップでもあり、その行事によって国民の行動が決まっています。
お正月に初詣に行くのはどうしてでしょうか。
天皇陛下が四方拝を行い、それに感謝する形で初詣に行くのです。
初日の出を見たり、大自然の恵みに感謝する祭りを催すのも、全て神道の影響と言えます。

神道は全ての神を受け入れる宗教

神道が日本の文化そのものであり、日本の文化が創り出したのが神道です。
つまり日本の教育や生活、思想全てが神道の教えとも言えます。
だから他の宗教とは違い、教典も教祖も特定の信仰神もないんですね。
外から見れば、日本という国は神道信者の国に見えるはずです。
しかしそうは見えないようです。
無宗教、或いは色々な宗教のつまみ食いをしているように見えるのではないでしょうか。
日本人自身がそう自覚しているのですから、そう見えて当然です。
では何故そうなるのでしょうか。
それは、日本人があまりに自然であたり前に神道を受け入れ、その考えのもと他の宗教も受け入れてしまうからです。
神道を受け入れるという考えも、本当は逆です。
日本人が日本という国を造り、憲法を作るのと同じように、神道も創りました。
ただそれだけなのです。


全ての神を受け入れる精神を持った日本人の国に、仏教が入ってきました。
仏教は当初神道を認めませんでした。
今でも信者が鳥居をくぐるのを良しとしない考えも残っていたりします。
神道は、そんな仏教も受け入れたのです。

最初はお寺にも役所としての役割を与え、長い月日の中で自然な形で今のように受け入れました。
仏教が受け入れられた理由に、死者に対する対応という部分があったりもします。
神道では死者は穢れとされていましたからね。
だから死者に上手く対応できる仏教が、日本人の神道文化に馴染んで行ったわけです。

神道という宗教

神道というのは日本人が国民の手で創りだした宗教です。
あまりに日本人の生活に馴染み過ぎているが故に、宗教という感じがしないのですね。
日本人にとっては宗教ではなく文化なのです。
それでも宗教と言えるのは、あくまで宗教と決めたからです。
どうして宗教と決めたのかは、もちろん宗教に分類できる要素があるからですが、それ以外にも理由はありそうです。
企業として運営していくとなると、やはりお金や人手の面で大変ですからね。
宗教で有るがゆえに、存続させやすいという部分もあるのでしょう。
その方が日本人にとって都合がいいんですね。

そんなわけで、日本人にとって神道という宗教は馴染み過ぎているが故に宗教ではないように思えます。
とはいえ形の上では、特に氏子になったりしていなければ信徒ではないので、無宗教と言って問題ありません。
それでも、例えば地域の神社の祭りに寄付をしたりという話はよくあります。
私の住む地域でもとある神社のお祭りには色々と協力させていただいています。
でも私は神道信徒ではありません。
そして特に氏子になろうとも思いません。
ただ、神道は日本人が望んで生み出した、国を挙げての宗教であるということです。
日本人なら、別に信徒になる必要はありませんが、その辺り理解しておくべきでしょうね。

天皇陛下は神道のトップです。
その役割は、国の象徴としての御公務だけではありません。
神道の儀式で、毎日国民の幸せを願っておられるのです。
そんな国のトップ、何処の国を探してもまずいませんよね。

日本人にとって神道は、宗教というよりは文化だということです。
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